がんの初期に起こる自覚症状

悪性腫瘍いわゆるがんと呼ばれる病気は肺や胃、大腸、肝臓などさまざまな場所に現れ、身体に多くの症状をもたらします。

症状はその部位によって異なりますが、大半のがんの初期は無症状、無自覚なケースがほとんどです。

たとえば、大腸がんの場合、便秘や下痢、腹痛といった軽く見られる症状だとがんの存在に気づかないかもしれません。

便に血が混ざっていたり、体重が減少したりすると不安に思って受診する人もいます。

喫煙者に多く見られる肺がんの初期は咳や痰などで、気づくきっかけとして血痰や胸痛が多く挙げられるでしょう。

発熱するケースもありますが、咳との組み合わせによって風邪症状として見過ごしてしまうケースもあります。

胃がんは初期を超えてかなり進行しているにもかかわらず、無症状や無自覚であるケースも多いです。

胃の痛みや胃の不快感といった日常での食べ過ぎ、飲みすぎでも現れる体調不良と似た症状であることが原因でしょう。

自分での発見が難しく、内視鏡検査などで発見されることがほとんどです。

女性特有の子宮がんや卵巣がんも、初期の自覚症状がわかりにくい特徴があります。

不正出血で異変に気づくケースもありますが、人によっては月経だと思い込みがんの発見が遅れることもあります。

乳がんや卵巣がんの場合、自分でしこりの有無に気づければいち早く受診することが可能です。

日頃から、自分の身体のちょっとした変化に敏感になることが大切と言えます。